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2023-06-27 ・更新

貿易協定がFX取引に与える影響

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FX市場は最も流動性が高く、活発に取引されている金融市場の一つです。 人気の背景には様々な理由がありますが、為替レートの変動がその理由の一つでもあります。 一般的に通貨の価値は、地政学的な出来事、経済的不安定、ソーシャルメディアの動向などの様々な要因によって影響を受けます。

しかしながら、商業や国際貿易協定が通貨の為替レート、そしてそれがFX取引にどのような影響を与えるかということを、多くの人は注目していません。 この記事では、世界貿易協定の性質・機能、各国の通貨価値に与える影響について学んでいきます。

国際取引:仕組み

もし冷蔵庫の中を見たとしても、驚くようなものや特筆すべきものは見つからないでしょう。 しかしながら、もしお客様の祖先がお客様の食料を覗き見たとしたら、彼らは人生で見たこともない外国製品を見つけ、ショックを受けるかもしれません。 今では、世界各国との高度に発達した貿易関係によって、100年前の同胞がその存在を知らなかったものを買うことができるようになっています。

国際取引とは、買い手と売り手の国が異なる様々な商品の購入(輸入)と販売(輸出)を意味します。 これらの商品には、食品、資材、機器などが含まれています。

商品の輸出入は、その国の経済成長に不可欠な役割を果たしているのです。 豊富な資源がある場合は、それを売却することによって、国家予算に追加収入をもたらすことができます。 それと同時に、輸入は製品の不足を補っているので、新産業の経済成長を促すかもしれません。

国際取引のメリット

  • 国際取引は、その国の人々に、取引をしなければ手に入らないような製品を提供することができます。
  • 輸入品には、既に国内市場に出回っている製品も含まれるかもしれません。ですが、国内生産者が海外の競合他社に対抗するためには、製品の品質を高めて、価格を適度に低く抑えるよう促すことができるのです。
  • 国内企業は顧客ベースを拡大して、収益を増やす機会を得ます。そうして、経済にプラスの影響を与えるのです。
  • 企業が複数の国に進出している場合、ある国が景気後退やその他のリスク要因に見舞われていても、深刻な影響を受けることはありません。
  • 拡大予定の企業は、より多くの従業員を必要として、新たな雇用機会を創出することによって、地域の失業率の抑制に貢献します。

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国際貿易協定とは何か

世界貿易協定とは、2カ国以上の間で物品を輸出入する際の取引条件を定めた条約のことをいいます。

これらの協定は、世界貿易機関(WTO)、国際商工会議所、国連貿易会議などの国際的な通商機関により監督されています。 これらの組織は、世界貿易協定が国際商法に準拠していることを保証します。

世界貿易協定は、企業間で結ばれる物品売買契約とは異なります。 前者は国家間の貿易関係を確立するものであり、税金、関税、割当、貿易制限、投資保証などに関する規定を定めています。 この協定は、商品の売買に関するルールの枠組みを提供するものであり、契約当事者全員が遵守しなければなりません。

世界貿易協定の例として、北米自由貿易協定(アメリカ、カナダ、メキシコ間)、東南アジア諸国連合(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ間)、そしてさらに複雑ではありますが、欧州連合(EU)などがあります。

世界貿易協定はFX市場にどのような影響を与えるのか

国際取引について詳しく知ったところで、次は世界貿易協定は為替レートにどのような影響を与えるのかについて学びましょう。

2カ国以上が貿易協定を結ぶと、商業的関係が構築されるだけでなく、社会経済システムも変化していきます。 商品の価格設定、新たな雇用機会、特定通貨に対する需給水準、輸出利益、輸入コストは、国の経済や国民の生活に直接影響を与えます。

世界貿易関係における役割により、各国の利害は異なってきます。

自国製品の輸出に関心のある国は、自国通貨の為替レートを低く保っており、その国の輸出企業がより多くの利益を得られるようにします。

その一方で、輸入志向の国々は自国通貨を徐々に上昇させることに関心があるので、低価格で商品やサービスを購入することでそれを達成しようと努めています。

このような取引関係における主な問題としては、協定の両当事者にとって適切なバランスを見つけることです。 それがなければ、為替レートが過度に変動するリスクが高くなり、商取引には不利となります。 (それに、全トレーダーがボラティリティの高い市場で取引機会を見つけられるとは限りません)

ありがたいことに、国際取引協定によって、各国はそれぞれの目標間で最適なバランスを見つけることができるようになり、為替レートが制御不能に変動するリスクを減らすことができます。

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世界貿易協定の種類とその機能

世界貿易協定には様々な分類がありますが、今回は、その中の締約国の数に注目していきます。

片務協定

片務協定の主な機能としては、特定国に対して貿易製品の輸入に関する特定の優遇措置を与えることです。 このような協定の一例として、1976年にアメリカと119の発展途上国との間で結ばれた一般特恵関税制度が挙げられます。

原則として、単独協定が締結されると、受益国は輸出を増やし、より急速な発展、ひいては自国通貨レートの上昇につながってきます。

二国間貿易協定

これらの協定は、2国間で結ばれます。 二国間貿易協定は、主に輸入国が輸出国に与える特別な譲歩に焦点を当てています。 これには、減税や関税の撤廃、市場でのプレゼンス向上などが含まれています。

2019年のEUと日本間の取引協定は、こうした協定の代表例です。 この協定によって、日本は”関税その他の貿易障壁”を撤廃し、”貿易の障害を防止”し、”保護主義を拒否”することとなりました。

二国間貿易協定は、受益国の通貨にプラスの影響を与えます。

多国間貿易協定

このような取引協定は二国間協定と似ていますが、複数の国が関与してきます。

多国間協定の最も有名な例のひとつは、北米自由貿易協定に代わる米国、メキシコ、カナダ間の条約であるUSMCAです。 しかしながら、上記の例とは異なり、USMCAの目標は各国が互いの市場に関与することを制限することなのです。

USMCAは、トランプ大統領の積極的な保護主義政策の結果です。 協定の交渉とその後の批准は、参加国の主要通貨である米ドル、カナダドル、メキシコペソに、最も深刻なマクロ経済ノイズをもたらしました。

NAFTAの代替をめぐる意見の相違は、米国の政治システム内と対外的な回路にあったのです。 例として、メキシコはあらゆる手段を使い、条約の批准を迫っていましたが、カナダは合意を急いでいませんでした。 この調整には、カナダからの鉄鋼とアルミニウムの輸入関税引き上げに絡むスキャンダルが絡んでいたのです。 その結果、アメリカは積極的に行動をし、もし協定が批准されない場合は自動車輸入関税を引き上げるとカナダを脅したのです。

この間、為替市場はずっと熱狂的でした。

その結果、USDCADは2019年(合意交渉)に5%近く失敗し、2020年には1.7%低迷しました。

従って、世界貿易協定は、参加国の通貨に永続的な悪影響を残す可能性があることがお分かりいただけたと思います。

まとめ

世界取引協定は、関係国の経済状態に多くの変化をもたらします。 各国の貿易や国際収支に与える影響は、各国の通貨レートやFX市場でのポジションに影響を与えています。 最新の世界貿易協定に関するニュースをチェックすることによって、潜在的な通貨レートの変動に備えて、有利な取引機会を見つけることができます。

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