株式のプルバックとは？

株式市場におけるプルバックとは、長期的上昇トレンドの短期的下落、又は、一時停止のことをいいます。通常は、この後に新たな上昇に転じることが多いです。それは、価格が大きく上昇した後に発生することが多く、通常、元の高値を下回ることになります。プルバックという用語は、コンソリデーションやリトレースメントという用語と同じ意味で使われることがあります。しかしながら、プルバックはより短期間の価格下落を指します。

価格の下落を表す用語には、他にも調整局面やリバーサルというものがあります。プルバックは、5％から10％の短い下落ですが、調整局面は10％から20％、リバーサルは20％以上となります。

プルバックの仕組み

プルバックは、需給関係で簡単に説明することができます。つまり、株価が上がると空売りが入り、買い手は好んで退きます。その結果、空売りが急いでポジションを決済することになります。再び、買いが殺到すると、相場は瞬時にメイントレンドの方向へ跳ね返されます。従って、需要は資産の下落を許すことなく、価格は一定水準に保たれます。

トレンドは永遠に続くものではなく、いずれは終わるものです。気をつけなければならないことは、一見、もう一回引き戻すように見えたとしても、実はトレンドが反転しているという可能性が常にあるということです。株価が何度も引き戻され、トレンドを再開すればするほど、次の引き戻しで、再びトレンドが回復する可能性は低くなります。つまり、早期の引き戻しはトレンド継続の可能性を高めることとなります。

プルバックを使用した取引方法

トレンドのプルバックを取引する方法は、難しい問題に見えるかもしれません。なぜなら、次のような選択をしなければならないからです：

何もせずに、トレンドが再開するのを待つ；

ポジションをクローズし、トレンドが再開した際に、新たなポジションをオープンする；

プルバックが終わるまで、トレンドに逆らった取引をする。

長期トレーダーは、プルバックを待つことを好みます。彼らは、常に、トレンドの再開が近いか否かを確認するためにファンダメンタルズデータに注目しています。スイングトレーダーは取引を一旦終了させ、プルバック後に再開するという方法が普通ですが、実はこれが、プルバック時の最適な取引方法となります。

プルバックに対処する際に最も重要なことは、調整局面が始まって終了する瞬間（又はリバーサルに移行する瞬間）を確立することです。プルバックの始まりを判断するため、トレーダーは通常、モメンタム指標を使用します。

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2022-11-22 ・更新

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