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2023-04-13 ・更新

米ドルインデックス(DXY)の取引における使用方法について

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米ドルは、世界で最も取引されている通貨です。 国際取引の大半はこの通貨が使用され、外国為替市場で最も人気のある通貨ペアの一部でもあります。 米ドルが他の通貨に対し、価値を評価する独自の指標を持っているのは当然のことです。

この記事では、米ドルインデックスとは何か、その計算方法、そしてこのインデックスを取引戦略に利用する方法はあるのかについてご紹介します。

米ドルインデックス(DXY) とは

米ドルインデックス(USDXまたはDXYと表記)は、6つの外国通貨からなるバスケットに対し、米ドルの価値を測定する指標を示します。 ユーロ、日本円、英ポンド、カナダドル、スウェーデンクローナ、スイスフランなどがあります。

このインデックスがトレーダーにとって重要である理由としては、米ドルは世界的な取引通貨であり、世界の主要基軸通貨であると考えられているからです。 全金融市場において、取引の大半は米ドルで行われています。 他の通貨に対する現在の価値を知ることによって、より有益な取引計画を立てることができます。

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米ドルインデックスの歴史

米ドルインデックスは、ブレトン・ウッズ体制が崩壊した1973年に初めて導入されました。 この制度は米ドルを国際基軸通貨とし、他の通貨価値を米ドルに固定し、そのドルを金の価値(1オンス=35ドル)に連動させるものでした。 しかしながら、この制度により、アメリカの金が枯渇してしまい、米ドルはその価値を保てなくなってしまいました。 このため、通貨の価値を記録する方法としてDXYが制定されました。

当初、USDの基準値は100.000に設定されていました。 しかしながら、1985年に歴史的な最大値(164.720)を記録、そして2008年には歴史的な最小値(70.698)を記録するなど、ここ数十年に渡り、値が変動しています。

米ドルを測定する通貨バスケットは、1999年にユーロが追加された際に1度だけ変更されています。 現在は多くの専門家が、米国が活発に取引している国々を反映するために、バスケットを見直し、他の通貨(中国元やメキシコペソなど)を含めようとしていると主張しています。

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取引で米ドルインデックスをどのように使用するか

取引でDXYを使用する方法はいくつかあります。 いくつかを次に示します。

1. トレンド指標

米ドルと他の通貨との取引を行うFXトレーダーにとって、DXYは多くの有益な情報を提供することができます。 FX取引で活用する方法のひとつに、現在の米ドルの傾向を把握することがあります。

米ドル価値が上昇トレンド、または下降トレンドなのかを知ることで、それに応じ、FX取引計画を立てることができます。 DXYが価値の上昇トレンドにある場合は、他の通貨に対し、米ドルを買うのが最善策となります。 米ドルが下降トレンドにある場合は、他の強い通貨に対し、米ドルを売却するタイミングです。

2. 相関性のある通貨ペアの取引

DXYを取引に使用するもう一つの方法としては、追加の売買シグナルのソースとして使用することです。 米ドルインデックスは為替市場に大きな影響を与えており、多くのトレーダーがその支持線、抵抗線、価格パターンを利用してFX取引を計画しています。

相関通貨ペアとは、DXY(USDJPY、USDCAD、USDGBPなど)と同じ方向に動くペアのことを示します。 それらを取引するためには、DXYチャートで確認されたテクニカル分析パターンを見つけ、価格チャートで同じ状況で相関性のある通貨ペアを探す必要があります。 その後、DXYのトレンド方向に相関のある通貨ペアのポジションを建てましょう。

例えば、2022年8月16日12:00 MT時間、米ドルインデックスはブルフラッグ・パターンからブレイクアウトしました。

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同時に、USDCHFは有効なパターンがありませんでした。 しかしながら、もしもトレーダーが米ドルインデックスフラッグのブレイクアウトが起こったと同時に、USDCHFの買い取引をエントリーしていれば、しっかりとパンプをキャッチできたはずでしょう。

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逆相関のある通貨ペアの取引

逆相関の通貨ペアは、相関のあるものと異なって、DXYとは逆の方向に動きます。 EURUSD、AUDUSD、NZDUSDなどのペアが含まれます。 DXYを使用するには、DXYのチャートで確認されたテクニカル分析のパターンを見つけ、次にいずれかの通貨ペアのチャートで同様のパターンを探す必要があります。 それを発見したら、このペアポジションをDXYチャートのトレンドと反対の方向に建てる必要があります。

米ドル指数先物取引とは

米ドル指数先物取引は、金融市場で取引可能なDXYの一形態を示します。 DXY先物取引を行うには、先物取引口座の開設が必要となります。 これができると、DXYを普通の資産として売買し、その価格変動から利益を得ることができます。 また、FX市場で米ドルを取引した際の損失をヘッジするために使用することも可能です。

FBSでは、米ドルインデックスを取引することはできません。 MetaTrader 4、またはMetaTrader 5を開き、表示をクリックして、市場ウォッチを有効にします。その後、資産リストまでスクロールし、検索フィールドに“米ドルインデックス”と入力すると、インデックスチャートを開くことができます。 この指標を分析することにより、主要な通貨ペアのほとんどと、金属、そして米国の株式市場の動きを予測することができます。

米ドルインデックスの価格に影響を与えるものとは

DXY価格は、米ドルおよびDXYの通貨バスケットに含まれる、あらゆる通貨の価格変動に影響される可能性があります。 このような変化をもたらす可能性のある物事としては、景気の後退や成長、インフレ・デフレ、地政学的な対立、輸出入などが挙げられます。 また、米ドルインデックスの価格は、米ドルの需要が高まれば上昇し、需要が低くなれば下落します。

DXY価格の計算方法とは

米ドルインデックスは、6つの外国通貨に対する米ドルの平均為替レートを取り、約50.1435の指数化係数で正規化することで算出されています。 各通貨には異なるウェイト比率があり、それも計算に含まれています:

ユーロ – 57.6%

日本円 – 13.6%

英ポンド – 11.9%

カナダドル – 9.1%

スウェーデンクローナ – 4.2%

スイスフラン – 3.6%

DXYの計算に使われる計算式は次のようになります:

DXY = 50.14348112 × EURUSD^-0.576 × USDJPY^0.136 × GBPUSD^-0.119 × USDCAD^0.091 × USDSEK^0.042 × USDCHF^0.036

取引戦略としてのドル・スマイル理論

ドル・スマイル理論は、約20年前に経済学者のスティーブン・ジェン氏とモルガン・スタンレー氏によって初めて紹介されました。 彼らは、世界経済の状況と米ドルの強さの間に奇妙な相関関係があることに気づきました。 そして、米ドルは常に3つの段階を経て循環していると結論づけました:

ステージ1 世界経済が混乱する中、米ドルは強いということ。 これは、米ドルが安全な避難場所とみなされ、経済が苦しくなると、投資家が安全な資産に資金を移動させ始め、米ドルの価値が高まるためです。

ステージ2 世界経済が景気後退から回復すると、米ドルは弱くなるということ。 米国経済がまだ軌道に乗っていない中、投資家は再び資金を動かし、次の手段としてアウトパフォームの通貨を選択します。

ステージ3 米国経済が回復すれば、投資家はGDP成長に喜びます。そして、将来の金利上昇を期待するようになり、米ドルは再び魅力的な資産となります。

このイラストは、循環の段階を示したものです。 この理論が“ドル・スマイル理論”です。

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この傾向を知っていると、米ドルの特異な性質と米ドルインデックスを活用して、長期的な取引計画を立てることができます。

まとめ

米ドルインデックスは、トレーダーが米ドルの価値変化をリアルタイムで確認することができるので、とても重要な指標となっています。 この指標は、FX市場における主要通貨ペアの値動きを予測し、FX取引に参入する機会を見つけるのに役立ちます。

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