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2023-09-11 ・更新

ゴールドバーの価値

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景気が不安定な時、どのアセットが値上がりし、どのアセットが値下がりをするかを予測することは困難です。 多くの投資家やトレーダーは、下落の影響を受けにくいアセットに資金を振り分けます。 金はそういったアセットの1つです。

このサイトでは、金が依然として需要がある理由、ゴールドバーとは何か、その価値、そして取引可能な他の金の種類についてご紹介します。

金が安全資産といわれる理由

はるか昔から、金は人類の経済と文化に欠かせないものでした。

古代文明は、装飾的な宝飾品や工芸品を作るために金を使用していました。 時代とともに初期の国際取引関係が確立されていき、それまでの物々交換に代わって金が交換手段となりました。 やがて、取引をスムーズにするために最初の金貨が作られました。

有史以来、金の価値が揺らぐことはありませんでした。 他に類を見ない貴金属である金は、世界中で高く評価されました。 国際取引の増大によって金貨の流通量が不足した後も、金は金本位制の基礎となり、各国政府は自国の通貨価値を一定の金の量にリンクさせることができました。

金本位制は最終的に廃止されましたが、金素材の貴金属はその価値を保ち続けています。 金の宝飾品は依然として社会における富の象徴と考えられており、多くの国が自国の通貨を保護するために多額の金を保有しています。 中央銀行でさえも、準備金を分散させるために必要に応じて金を購入します。

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金の準備高の推移。2004–2014 出典:KhassenYCC BY-SA 3.0、ウィキメディア・コモンズ

金は、宝飾品の製作から歯科医療、さらには電子機器まで幅広い用途があり、 同時に、限られた供給量とそれ自体の価値が高い現物的なコモディティです。 この貴金属への需要が時代とともに高まってきたことは不思議なことではありません。 金の価値は、経済の不安定な時期でも高まり続けます。 そのため、多くの機関投資家や個人投資家は、潜在的なインフレや通貨切り下げに対するヘッジとして金を購入します。これが、金が人気のある安全資産となっているゆえんです。

金の価格に影響を与えるもの

金の価格は、過去数十年、数世紀にわたって上昇してきましたが、それでも他のアセットと同じように短期的な変動があります。 金への投資を計画しているのであれば、不測の事態に備えて、金の市場価値に影響を与えうるものが何かを知らなければなりません。

需要と供給

金は貴金属なので、他の多くのコモディティとは異なり供給が枯渇することはありません。 これまでに採掘された金のすべては、いつでも市場に流通する可能性があるのです。 それでも、地球上の金の埋蔵量は限りあるものなので、金は供給量が限られたコモディティだといえます。 金は紙幣と違って人為的に補充することはできません。また、金の生産は複雑でコストのかかるプロセスを要するので、供給過剰になることは通常ありえません。

技術の進歩に伴い、金の需要も高まっています。 需要が現在の供給を上回れば、金の価格は大幅に跳ね上がります。 もちろん、需要が減れば下がる可能性はありますが、大きく下がることはありません。

インフレ

インフレが金の価値にダイレクトに影響を及ぼすことはありませんが、 インフレ期待の高まりや通貨の切り下げの予兆があったときに、投資家が身を守るために金を購入する傾向があります。 その場合、全体的な需要が高まることになるので金の価格は上昇します。

金利

一般的に、金の価格と金利の間には強い逆の相関関係があります。 金利が高い場合、投資家は債券、預金、配当株などの利付のアセットを好みます。これは通貨への大きなてこ入れとなり、一定期間、金への支払いが発生しないため金の価格を圧迫することになります。 つまり、金やその他の安全資産への投資オプションが投資家にとって魅力的でなくなるため、価格の下落につながります。

概して、金の価格に影響を与える要因はさまざまです。 しかし、その価値に直接影響を与える主なものは需要と供給といえるでしょう。 前述した以外の他の出来事は、金の価格や金に対する市場センチメントに間接的な影響を与えるものです。 したがって、それら間接的な要因は、常に金の市場価値の変化につながるわけではありません。

投資オプションとしてのゴールドバー

金を購入することを決めたら、選択した投資対象としての金の形態と種類を検討しなければなりません。 たとえば、長期トレーダーや投資家はゴールドバーで資金を保管することを好みます。

ゴールドバーは、溶かした金を鋳型に流し込みレンガのような形に固めて作ったもので、 政府機関または民間企業によって製造されます。 ゴールドバーの製造過程は、不純物を可能な限り取り除くために厳格な手順が踏まれます。

ゴールドバーは一種類ではありません。 重さ、サイズ、スタイル、精錬方法、純度が異なる場合があります。 これらすべてがゴールドバーの市場価格に影響を与えます。

ゴールドバーの重さ

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ゴールドバーの重さ、サイズはさまざまです。 取引や投資において、リアルタイムの金の価格は主に1オンス(約28グラム) のゴールドバーで計算されます。 しかし、ゴールドバーの重さは、わずか1グラムから1キログラムまで幅があり、中には400オンス(約11キログラム)ほどのものもあります

ゴールドバーの価値

ゴールドバーの価値を決めるものにはさまざまな要因がありますが、 一般的には、その重さ、スタイル、純度によって市場価格が決まります。 買い手はまた、ゴールドバーを製造するために製造業者にプレミアムを支払わなければなりません。これが金のスポット価格に追加されます。

このサイトの作成時点(2023年8月1日) では、1オンスのゴールドバーの価格は最低でも2,038ドルです。

ゴールドバーvs他の金の種類

ゴールドバーの他に、以下のような種類の金の購入も可能です。

  • コイン:各国政府機関で鋳造され価値が与えられるもの
  • 宝飾品:購入できる金の中で最もポピュラーなもの。投資目的で購入する人は小数
  • インゴット: 溶かした金を型に流し込んで作られるゴールドバー
  • ラウンド:コインの形をしているけれども、政府に認可されていないもの

選択肢は複数ありますが、トレーダーや投資家の間ではゴールドバーが常に人気です。なぜなら、ゴールドバーは少なくとも99.5%が純金であり、また重さもさまざまであるため、購入者は希望する量を自由に選べるからです

ゴールドバーの購入方法

ゴールドバーは、信頼できるディーラーからオンラインまたは直接購入することができます。 また、銀行からも購入が可能です。 しかしながら、ゴールドバーは物理的な財産であり、安全に保管するスペースが必要であることを忘れてはなりません。 このため、貸し金庫を借りるための追加資金が必要になるかもしれません。

金そのもの以外に、金ETF、先物、オプション、金鉱会社の株式、XAUUSD、その他、金に関連する金融商品の取引を視野に入れてもいいかもしれません。

まとめ

何世紀にもわたって、金は国際商業と国際経済において重要な役割を担ってきました。 今もってなお、金は最も価値があるコモディティの1つと考えられています。 悠久の時を経てもなお、金の価格は上がり続けています。 現代にいたっては、金は世界中の投資家にとって、時として安全資産としての役割をはたしています。 ポートフォリオを多様化させて潜在的なリスクをヘッジしたいのであれば、物理的な金、特にゴールドバーを購入することで通貨の切り下げから資金を守ることができます。

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