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エンベローブ
エンベロープとは、取引範囲の上限・下限を示すテクニカル指標です。
この指標は上下にシフトされた2本の移動平均線でできています。エンベロープは買われ過ぎと売られ過ぎのレベルを判断するバンドとして、また価格目標として使用することができます。
多くのトレーダーは、エンベロープを ボリンジャーバンド のバリエーションと考えています。両方の基本原則は同じです:どんな変動の後でも、価格は常に主なトレンドに戻ります。
適用方法
エンベロープはMetaTraderの初期設定に含まれています。チャートに追加するには、「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」をクリックして、「エンベロープ」を選択してください。エンベロープタラインは価格チャートと同じウィンドウに表示されます。
MetaTraderのデフォルトでは14の期間と0.1%の偏差(指定した期間の移動平均線からどのくらいの乖離率)が設定されます。市場のボラティリティに応じて偏差の値を調整できます。ボラティリティが高いほど、偏差は大きくなるはずです。ただし、偏差を2%以上に設定することはおすすめできません。日中取引では、H1足チャートを使用することができます。その場合、10の期間と0.3~0.5%の偏差はどの通貨ペアにも使えるはずです。デフォルト値が0の「表示移動」フィールドでは、平均を時間軸に沿って前後に移動できます。値が20の場合はエンベロープラインが20本のローソク足の前に移動し、値が-20の場合はエンベロープラインが20本のローソク足の後ろに移動します。
利用方法
エンベロープは 移動平均線 に基づいているため、他のMAと同様に特定の機能や適用があります。第一に、エンベロープラインの傾きはトレンドの方向性を示しています。エンベロープバンドが上がっている場合は上昇トレンドで、下がっている場合は下降トレンドです。また、そのラインが水平になると、横ばい市場の始まりを明確に示しています。
エンベロープを利用する方法はいくつかあります。
まず、エンベロープバンドで作成されたチャネル内で取引できます。たとえば、上昇トレンドで価格が下限バンドに接近・到達したときに買い、下降トレンドで上限バンドに接近・到達したときに売ります。
相場が一定の値幅を上下し続ける場合、上限のエンベロープバンドを上回る値動きは、資産が買われ過ぎであり、反転下降できることを示します。一方、下限のバンドを下回ると、売られ過ぎで反転上昇の可能性が高い意味します。
同時に、上昇トレンド中に価格が上限バンドを超えた場合、この上昇トレンドが強く、上昇が長く続くことができます。下落トレンドで価格が下限を下回ると、下落トレンドが強く、価格が急激に下落する可能性がある意味します。エンベロープは、さまざまな取引戦略に適用できます。たとえば、短い時間枠でスキャルピングするために使用可能です。トレンドの指標であるため、オシレーターと組み合わせることで良い結果を得ることができます。
2023-02-16 ・更新
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