パラボリックSAR

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パラボリックSARは、トレンドを分析するのに役立つ強力なツールです。SARとは「Stop And Reverse」の略で、このグラフを描く点（ドット）のことを指しています。つまり、パラボリックSARはレンドを判断できるだけでなく、トレンドの取引を閉じて反対方向を見るるタイミングを示すこともできます。この指標は、ATRやRSIなどとともにJ・W・ワイルダー氏によって考案されました。

設定方法

パラボリックSARはMetaTraderのデフォルト指標に含まれています。チャートに追加するには、「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」をクリックして、「パラボリックSAR」を選択してください。

この指標のパラメーターを2つ、「ステップ」と「最大」を設定する必要があります。デフォルト値は、「ステップ＝0.02」「最大＝0.2」です。ステップは、加速係数のサイズです。加速係数はこの値から始まり、「最大」パラメーターで設定された値まで、新しい高値（下降トレンドの場合は安値）ごとにステップサイズずつ増加します。指標のデフォルトパラメーターから始めて、使用する資産、時間枠、取引スタイルに合わせて調整できます。設定に応じて、指標は多かれ少なかれ値動きに敏感になります。加速係数が高いほど、価格に近づきます。ただし、あまり高く設定しないでください。そうすると、反転シグナルが多すぎます。ワイルダー氏は、「最大」の値を0.22以上に設定しないことをすすめました。

解釈方法

パラボリックはとても使いやすいです。売買の転換点は、SARを元に判断され、チャートに沿って描かれれる線になります。ブル相場（上昇トレンド）では指標は価格の下にあります。ベア市場（下降トレンド）の時は指標は価格の上に表示されます。トレンドの方向が変わると、パラボリックはエントリーシグナルを出します。パラボリックが価格を上向きに交差し、ローソク足の上に3つの下降点を形成した場合、弱気反転のサインとなります。一方、パラボリックが価格を下向きに交差し、ローソク足の下に3つの上降点を形成した場合は、強気反転のサインとなります。

また指標は、エクジット点の決定に役立ちます。使い方は簡単です。パラボリックSARが価格を上回ったときに買いポジションを決済し、パラボリックSARが価格を下回ったときに売りポジションを決済します。そうすると、指標の動きの方向にのみオープンポジションを保有します。さらに、パラボリックSARはトレイリングストップのラインとしても活用できます。上昇トレンドの場合、指標は価格の上昇に続いて上がります。リスクを制限して利益を固定するために、ストップロスを次の点に移動してください。

まとめ

パラボリックSARは強力でユニークな指標です。長い反転と落下のあるトレンド市場で使用するのを。フラット（横）市場の場合は、頻繁にシグナルがでてしまいダマシが多くなる傾向があります。SARは、ADXなどのテクニカル指標と組み合わせることができます。ADXが強いトレンドの存在を確認した場合、パラボリックSARをより自信を持って使用できます。

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2023-05-03 ・更新

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