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サポートとレジスタンスに最適な指標はどれですか?
サポートレベルとレジスタンスレベルを識別するための最良の指標は、次のとおりです。
- フィボナッチ指数
- ウルフ波動
- ピボットポイント指標
- カマリラピポット指数
- マリーマットライン指数
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サポートとレジスタンスの見分け方は?
サポートとレジスタンスを見極めるには、フィボナッチ指標、ピボットポイント指標、マリー算術線などのサポートとレジスタンスの指標を利用するとよいでしょう。 価格チャート上にサポートレベルとレジスタンスレベルの可能性をプロットします。
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サポートレベルとレジスタンスレベルはどのタイムフレームが最適ですか?
1分足や月足チャートなど、どの時間軸でもサポートとレジスタンスを見つけることができます。 しかし、時間軸が長くなればなるほど、サポートレベルやレジスタンスレベルは強くなります。
Support and Resistance Indicators
サポートとレジスタンスの指標
サポートとレジスタンスとは?
サポートとレジスタンスは、価格が長期間にわたって跳ね返され続ける価格水準です。
サポートレベルは、価格が長期間の下落の後に下げ止まり、再び上昇を始めたときに形成されます。 価格が下がると買い手が集まり、再び市場に積極的に参加するようになり、価格が上昇するためです。
これに対し、レジスタンスラインは、上昇局面が続いた後、先に買った人が利益を得ようと売り始め、価格が下がり始めたときに形成されます。 これがレジスタンスとなり、価格の高騰を妨げます。
なお、価格水準がサポートやレジスタンスとみなされるためには、一定期間内にトレーダーによって複数回テストされる必要があります。
サポートとレジスタンスの種類
価格が動くと、サポートレベルとレジスタンスレベルは同じ場所にとどまることもあれば、変化することもあります。 このため、サポートレベルとレジスタンスレベルには、大きく分けて3つのタイプがあります。
サポートレベル、レジスタンスレベルの固定化
サポートゾーンとレジスタンスゾーンが一部固定されています。 これは、価格がどんなに長く動いていても、これらのレベルに変化なく跳ね返されることを意味します(ただし、到達することは可能です)。 サポートとレジスタンスの固定は、一般的にトレーダーの心理の産物です。
トレーダーは、過去に市場がどのように動いたかを示す過去のデータに頼ることが多く、そのため多くのトレーダーは、過去のサポートレベルやレジスタンスレベルが現在の市場状況にも適用されると期待しています。 これらの水準が何十年も維持されるかどうかは別として、トレーダーは依然としてこれらの水準を使用しており、サポートとレジスタンスが固定されているのです。
他の一般的な固定サポートとレジスタンスレベルは、10.30や4.00のような丸いレベルで見つけることができ、それはトレーダーが丸い数字で取引注文を置くことが心理的に合理的であるためです。
ダイナミックなサポートとレジスタンスレベル
動的なサポートレベルとレジスタンスレベルは時間と共に変化し、しばしば最近の価格変動に適応します。 このレベルは、トレーダーが現在の市場の動きだけで判断した場合に形成されます。 価格チャートを分析し、需給の新たな動きを察知するのです。 最近の値動きがインパクトのあるものだと判断すれば、計画を変更し、新たなサポート・レジスタンスレベルを決定することになります。
セミダイナミックサポートとレジスタンスレベル
セミダイナミックサポートレベルとレジスタンスレベルは、ダイナミックレベルとフィックスレベルの中間のようなものです。 ダイナミックレベルと同様に、セミダイナミックサポートとレジスタンスも価格とともに変化します。 しかし、新しい市場の発展に合わせてシフトするのではなく、一定の割合で変化します。 つまり、サポートレベルやレジスタンスレベルを通る線は、直線的でありながら上や下を向いていることになります。
ベストサポート&レジスタンス指標5選
サポート&レジスタンス指標は、トレーダーが潜在的なサポートとレジスタンスレベルを識別するのに役立ちます。これは、次の取引をうまく計画するために知っておくべき重要なことです。 ここでは、最高のサポートとレジスタンスの指標を紹介します。
フィボナッチ指数
フィボナッチ指標は、セミダイナミックなサポートとレジスタンスのレベルを特定するために使用されます。 これは、特定の価格帯のフィボナッチ比率パーセンテージに基づいており、トレーダーが潜在的な支持と抵抗のレベルを識別するのに役立ちます。 この比率は、よく知られているフィボナッチ数に由来しています。フィボナッチ数は、次の数字が前の2つの数字の合計であることを表す数列です。 この数字をとりわけ順番に割っていくと、61.8%、38.2%、23.6%、50%というサポートレベルとレジスタンスレベルの潜在的なパーセンテージを得ることができます。
この指標は、主にメイントレンドに反して修正される可能性のあるものを探します。 特定の価格帯でフィボナッチ比率を使用すると、価格が歩みを戻す可能性が高い支持線と抵抗線を示すことができます。 これにより、トレーダーは潜在的なエントリーポイントとエグジットポイントを察知し、必要に応じて行動を起こす準備をすることができます。
ウルフウェーブ
伝統的な指標には程遠いものの、ウォルフ波動は支持線と抵抗線に関する洞察をトレーダーに提供することができます。
ウォルフ波動とは、価格がレンジ内で取引される際に形成されるパターンです。 レンジの高値と安値は、価格とともに上下に動き、まっすぐな平行線を描きます。 これらのラインは、今度はサポートとレジスタンスのレベルとして機能します。
ウォルフ波動はその核となるパターンであるため、通常、トレンドの反転前に発生します。 原則として、パターンの5回目のスイングで、価格はサポートまたはレジスタンスレベルを突破し、その後反転してこの方向で動き続けます。 このパターンを特定することで、トレーダーは潜在的なエントリーまたはエグジットポイントを見つけることができます。
ピボットポイント指標
ピボットポイント指標は、相場が方向転換する可能性の高いピボットポイントを通る線をプロットすることで、トレーダーが潜在的なエントリーポイントとエグジットポイントを特定するのに役立ちます。 ピボットポイントの算出には、平均高値と平均安値、前日の終値が用いられます。
チャートに描かれたラインは、潜在的なサポートとレジスタンスのレベルを示しています。 これにより、トレーダーは取引終了または取引開始の準備を事前に行うことができます。 しかし、価格がいずれかのレベルで跳ね返されない場合、現在トレンドが強いので、トレーダーはトレンドの方向性も学ぶことができます。
カマリラピポット
カマリラピボットポイント指標は、「価格は限られた時間だけ平均値に回帰する傾向がある」という理論に基づいています。 カマリラのピボットポイント指標は、前取引日の平均高値、安値、終値とフィボナッチ数を用いて、日中の支持線と抵抗線の可能性を特定できます。 その結果、この指標は、現在のトレンドのサポートとレジスタンスとして機能する可能性がある8つのレベルをマークします。
トレーダー向けには、この8つのレベルを中心に取引を計画することができます。 強気派はサポートレベル付近で買い注文を出すかもしれませんし、弱気派はレジスタンスレベル付近での取引に重点を置くでしょう。
マリーマットライン(MML)
マリーマットライン (MML)指標は、チャートにプロットされた9本のライン(ゼロレベルを含む)で構成され、サポートおよびレジスタンスレベルとして機能します。 これらの線は、T.ヘニング・マリーによって導入された公式を使用して計算されており、W. D. Gannの理論で、価格は1/8間隔で後退する性質があるとされています。 そのため、MML指標には8つの価格水準が設定されています。
MMLは潜在的なサポートや反転レベルを明らかにすることができますが、価格の動きの強さについてトレーダーにもっと多くのことを伝えることができます。 最も強いサポートとレジスタンスのMMLは、価格が跳ね返されリトレースする可能性が高いボトム、ミドル、トップライン(それぞれ0/8、4/8、8/8)です。 3/8線と5/8線の間は標準的な取引範囲とされ、2/8線と6/8線は強いピボットポイントとして機能し、一般に資産が売られすぎたり買われすぎたりしていることを示します。
取引におけるサポートとレジスタンスの例
価格が一直線に動くことはまずありません。 買い手のサポートに出会うと上昇し、売り手のレジスタンスに出会うと下落します。 チャートでお分かりのように、両者が新しい市場の展開を利用しようとするため、このような一進一退の攻防がしばらく続くことがあります。
しかし、しばらくすると、どちらかが「戦意」を喪失し、相手を勝たせるようになります。 このような場合、価格はサポートレベルやレジスタンスレベルを突破し、それまで硬直していたレンジを越えて動き続けることになり、上のチャートで観察することができます。
レジスタンスレベルを突破した場合、価格はすでにその上にあるため、レジスタンスレベルとして機能しなくなることに注意してください。 その代わりに、新しいサポートレベルに変化し、そこからトレンドが進むにつれて価格は跳ね返されます。
2023-05-30 ・更新