モメンタム

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テクニカル分析では、トレンドの強さを表す「モメンタム」という用語があります。モメンタムは、いくつかのテクニカル指標（RSI、ストキャスティクス、MACD）によって判断されます。各指標は多少異なるアプローチを使用し、独自の計算式があります。ここでは、このグループの指標である「モメンタム」について説明します。

モメンタムは、ある期間の価格の変化の量を計測するテクニカル指標です。指標の計算式は、最新の終値と前の終値を比較します。

モメンタムの設定方法

モメンタムをチャートに追加するには、メニューバーの「挿入」→ [インジケーター] → [オシレータ] をクリックして、「モメンタム」を選択してください。

MT4の初期設定ではモメンタムの期間が14日となっていますが、希望する数値を自由に指定することができます。この指標はどの時間枠でも正常に使用できます。しかし、使用される時間枠が短いほど、パフォーマンスは敏感になります。同時に、より長い時間枠を使うと、ダマシシグナルの可能性が高くなります。

モメンタムの見方

モメンタムは０ライン(100ライン) から上下に振動する線を描きます。このレベルはMetaTraderでは自動的に表示されませんが、描くことができます。指標が100ラインを超える時は、強気相場と判断します。一方、100ラインを下回ると、弱気相場となります。

モメンタムが極端に高いまたは低い値に達した場合 (その履歴値に対する相対)、現在のトレンドの継続を前提とすべきです。極端な水準は、トレンドを後押しするのに十分なモメンタムがあることを意味します。

同時に、モメンタムは、相場の買われ過ぎ/売られ過ぎを判断するのにも役立ちます。下落相場が売られ過ぎると、モメンタムは反発する可能性があります。モメンタムが売られ過ぎ水準を下回った後、反発して上回った場合、買いタイミングとなります。一方、上昇相場が買われ過ぎると、それは下落する可能性が高いです。したがって、買われ過ぎ水準を上回った後、反落して下回った場合、売りシグナルとなります。反転ポイントを判断しやすくするために、指標に短期の移動平均線を適用できます。そのため、MT4の画面左の「ナビゲーター」内の、「インディケータ」→「トレンド」→「移動平均」を選択し、モメンタムのチャートにドラッグ＆ドロップをしてください。表示されるウィンドウでは、「パラメータ」タブの「適用」ドロップダウンメニューから「最初の指標のデータ」を選択してください。

戦略は、モメンタムがMAを上回った時に買い、SMAを下回った時に売るということです。その場合はシグナルのタイミングがよりよくなります。

より長い時間枠または他のトレンド指標を使用して、確認するトレンドに沿ってシグナルを選択するのは賢明なことです。

価格が指標によって生成されたシグナルを確認した後にのみ市場にエントリーできます。モメンタムが上がった場合は、価格が下がり始めてから売ります。

多くの場合、モメンタムは価格が変動する前に変わり始めます。モメンタムが価格から乖離すれば、潜在的な高値（価格が上がるものの、モメンタムが下がる場合）または安値（価格が下がるものの、モメンタムが上がる場合）を指す先行指標と見なされます。

まとめ

モメンタムオシレータは、トレーダーが売買の力の微妙な変化に気づくのに役立ちます。また、モメンタムを取引シグナルの生成に使用することは可能ですが、この場合は価格変動シグナルと組み合わせることを強くおすすめします。モメンタムは、他のツールによって生成されるシグナルの確認に使用される場合は、さらに大きなメリットをもたらすことができます。

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2022-04-05 ・更新

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