XBRUSD (原油) テクニカル分析 2022/08/25
XBRUSDは8月3日に付けた高値 101.91$を上抜けるか否かが注目される
何が原油を1バレル90ドル以下に追い込む？
2022-08-12 ・更新
この2年間は、過去14年間で最も大きな原油価格の変動がありました。 このジェットコースターは、市場、投資家、トレーダーを困惑させました。 このような動きの主な理由は、地政学的な緊張とクリーンエネルギーへのシフトです。 この2年間、原油は1バレル19ドルという安値で取引され、WTI先物で見ればマイナス水準で、139ドルまで上昇しました。
原油価格がこれほど大きく変動したのは、2008年の金融危機で原油が150ドルから40ドル以下に暴落した時以来のことです。 世界的な景気後退が懸念され、現在のような石油需要の落ち込みを招いたことが、この崩壊の原因です。
原油価格が乱高下している理由
- コロナパンデミック、それに伴うロックダウン、そしてその結果、私たちは今苦しんでいる。
- クリーンエネルギーへのシフトと有害排出物の削減;
- 高コストと低需要のため、新規の石油プロジェクトに対する投資が不足していること。
- OPEC＋政策、大規模な供給削減、そしてその供給を市場に再投入しようとする次の動き。
- なによりも、ロシアの行動とロシアの石油の運命が予測不可能であること。
その結果、需要の低迷、経済成長の鈍化、景気後退への懸念が高まる中、インフレ率が急上昇しました。
原油が90ドル以下にスライドする2つの場合
世界最大の石油消費国が高いインフレと低成長に苦しみ続ければ、石油価格は1バレル90ドルまで下がるかもしれません。
- 米国で高インフレが続き、経済成長の鈍化や消費者向け燃料・サービス価格の上昇に伴う需要の減退を招き、米国経済が景気後退に入る懸念がある場合。
- 中国が経済問題の解決策を見出せず、度重なる操業停止で生産と成長が脅かされれば、ひいては世界経済にも影響を及ぼします。
原油は90ドルを割り込み、しばらくはこのレンジで推移する可能性があります。 世界の二大経済大国の経済的苦境は、石油需要に影響を与えます。 もちろん、その影響はブレントや米国のWTI価格に現れるでしょう。
オイルを支えるかもしれない場合
同時に、石油需要は、特に欧州で記録的な高水準の天然ガス価格<に支えられることになるかもしれません。 そのため、消費者や工場は、これからの厳しい冬を乗り切るために石油を燃料とする発電に切り替えることになるでしょう。 また、石油供給は拡大しておらず、冬場の石油需要増に伴い、来期は問題に直面する可能性さえあります。
EUによるロシア産原油および石油製品の海上輸入禁止措置が12月5日に発動されるため、冬が近づくにつれ、供給懸念がエスカレートすることが予想されます。 OPEC+が9月に承認した日量10万バレルの小幅な増産では、需要増に対応しきれないでしょう。
テクニカル的には、ブレント(XBRUSD)は90ドルを割り込み、その下で推移した場合、80.00まで下落する可能性があります。
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