ショートプットとは？

ショートプットとは、限られた期間内に設定された価格（行使価格）で、オプションの保有者から株式購入をすることを売り手に義務付けるオプションの一種です。

ショートプットオプションは、株価がこれから上がると思う時に使うことができます。プットをショートすることで、オプションプレミアムを受け取ることができますが、これがこの種のプットオプションから期待できる全利益となります。また原株の購入資金が口座にない場合、ショートプットを売ることも可能となります。このようなプットは、ネイキッド、またはアンカバードと呼ばれます。

この取引戦略は、株価が下落する可能性があるので、リスクは高くなります。この場合、市場価格よりも高価格で株式購入をすることが義務づけられます。なので、プットの空売りをする前に、自分の行動をよく考えるようにしましょう。

ショートプットの例

例えば、お客様が興味のある銘柄が、現在40ドルで取引されているとします。更に安い値段で買いたいと思い、権利行使価格35ドルのショートプットを3ドルで売ったとします。

株価が35ドル以上で推移した場合、買い手はプットオプションを行使しないため、オプション料3ドルを獲得することができます。

しかしながら、株価が35ドルを割り込み、買い手が売却を決定した場合は、高い権利行使価格で株を買う義務が生じます。

ショート vs プット

空売りとは、自分が持っていない株を売るということです。そのためには証券会社から株を借り、それを売って、より安い値段で買う必要があります。プットの空売りとは、プットを買った人から、その株を設定した値段で買う義務を売るということです。どちらも売りを伴う取引戦略ではありますが、全く違うものとなります。空売りは株を売ってから買いますが、プットの空売りはプットオプションの買い手が行使することになった場合、株を買うことになる場合があります。

空売りとプットの空売りでは、空売りの方が収益性が高くなります。ショートプットの場合、利益はオプションで受け取ったプレミアムに限定されるのに対して、空売りの場合は、潜在的な利益は無限大となります。どちらも単に株式を購入するよりも、収益性が高くなります。しかしながら、これらの戦略は価格が売り手にとって、不利な方向（空売りの場合は上昇、プットの場合は下降）に変動し、大損失を被る可能性があるので、リスクが高いものでもあります。

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2022-07-21 ・更新

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